シンドバット

さて問題です。これはいったい何でしょう?
・ヒント1) ノックするとシャープペンの芯が出ます。
・ヒント2) 書けます。
「じゃぁ答えはシャープペンしかないじゃないか」というあなたの気持ちはよく判る。私だってそう問われたら、同じ事を答えたろう。しかし残念ながら、世の中の仕組みというのはそんなに単純には出来ていないのである。

じゃーん、 正解は『シャープペン機能付き替芯ケース』でしたー!
ちなみに商品名は、芯がドバッと40本入り【シンドバット】でーす!

はい、深呼吸してー。吸ってーはいてー。分かる。分かりますとも。その怒りはよーく分かる。「なんじゃそらオウコラボケカスドラドラ」という勢いに任せた暴力的な発言も止む無しだ。仕方ない仕方ない。…さぁ、そろそろ落ち着いたかな?

冷静な目で見れば、実はこのアイデアは秀逸なんじゃなかろうか。ネーミングはさておき。いやほら落ち着いて考えてみ? 例えば「替芯ケースで何か新しいアイデア出せ」と言われた場合、芯の出し方を工夫するとか、ケースの形をちょっといじってみるとか、普通はそれぐらいしか出てこないじゃん。実際、これまではどのメーカーのケースもそうだったワケで。

で、じゃあ新機軸!替芯ケースを文具同士の合成で新しくしよう、とか言い出した場合、替芯ケースを何と合成するのが一番合理的か考えてみ? 替芯ケースは何とセットで使うことが多いか考えてみ? ほらほら、なんかシャープペンと替芯ケースの合成は有りなような気が…よしオーケー、落ち着け。私を殴っても何の解決もしないということだけは理解してくれ。

よし最後にこれだけは聞いてくれ。このシンドバットが発売される少し前に、パイロットからドクターグリップ型替芯ケースというのが発売されていたのはご存知か。これ、せっかくグリップやペン先がイイ感じにドクグリ風の作りだったのに、パッケージには『シャープペンではありません』という但し書きがキッパリついていたのさ。がっかりだよ。ドクグリの形をしてるなら、そりゃ書けると思うじゃん? 確かに替芯ケースとしては過不足ないし、デザインだって小洒落ててキュートだよ? でも、書けないのさ。

…ね? 同じ値段で、書ける替芯ケースと書けない替芯ケースがあったら、どっちを選ぶかって話ですよ。ほら書ける方を…って待てって。痛いから。バカになんかしてないから。痛い痛い殴らないでってば。私じゃないって。サンスター文具が悪いんだって。

入手時期:2005年3月

価格:210円

生産国:中国

販売元:サンスター文具



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