キッチンシボレー

“シボレー”と言いましても、アメ車のいわゆるシェビーの方ではございません。
なんというかこう、えーと、自動車ショー歌的と言いましょうか、表現としては日本語そのまんまの意味でシボレーなキッチンハサミです。

このシボレー、台所用品としてはかなりレトルト食品向けに特化した機能を持っています。

まずは、ブレード先端。刃先から一つおいた先っぽには刃が付いておらず、しかも摺り合わせではなく、微妙に曲げられてピンセット状に噛み合うようになっています。これをどう使うかと言いますと…

おお、熱くない! 湯煎してアツアツになってるカレーのレトルトパックも、キッチンシボレーの先端でつまめば全然アツクナイヨー!!

で、いったんつまんで鍋の外に出したパックをハサミでチョンと口開けしたら、中身をほかほかご飯の上に注ぎましょう。たぷたぷ…おや?なんかまだパックの中に具とか汁が残ってるんだけど、逆さにしても下に落ちてこないなぁ。ううん困ったぞ。でも案ずるな!こんな時はキッチンシボレーに助けを求めるんだ!! さあ声を合わせてキッチンシボレーを呼ぼう!! せーの、

「たすけてキッチンシボレー!!」(「たすけてー」「たすけてシボレー」)

はっはっはー、坊やたち。キッチンシボレーが来たからにはもう安心。こうやって、ブレードと平行に伸びたシボレー棒の間に中身の残ったレトルトパックを挟んでぎゅっとしごくと…ほうら!!

「絞ったぞー!!」「棒で絞り出したぞ」
「だからシボレーというオチか!!」
「ふざけんなダジャレじゃねえか」「ばーかばーか」

性能としてはそこまで責め苛むほど悪い商品ではないと思うんですが、とりあえず名前を考えた人は罰として一回休み。

いや本当に、モノとしてはかなりよく仕上げられているですよ。前述のピンセット状先端の曲げ加工など、「ちゃんと一手間かけて機能を追加しました」という作り手の誠意が品から伝わってきます。一人暮らしでレトルト食品を多用する人は、名前に目をつぶるだけの度量があればオススメ。

 

入手時期:2008年1月

入手価格:1000円

生産国:日本

販売元:トッププロダクツ



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