親子ハサミ

ほら、古典的なベタネタで、あるじゃないですか。お父さんが泥酔したまま帰ってきて「オウ、なんでぇ、うちのカカァが二人いるぞ?」みたいなアレ。このハサミを最初に見たときは、まさにそういうネタかと思ってしまった次第で。

大っぴらにハサミじゃない形態ならまだ納得も行くんですが…なんなんだ、この本当に微妙な差異からくる気持ち悪さは。なんか妙に座りが悪いです。

東急ハンズで購入したのですが、パッケージもなにもなく、単にセロファン袋に放り込んで値札を貼っただけの状態で売られていました。その時点では「ああ、これはもしかして4卵割を模したハサミなのかしら」ぐらいに思っていたのですが、よく値札シールを見ると、そこにバーコードと並んで『オヤコハサミ』の文字が。む、なるほど、商品名が親子ハサミでこの持ち手の4卵割乱視酔眼分裂持ち手ということは…

……あ、つまりこういう事か!?

要するにコレ、親御さんがお子さんに「ほうら、こうやって切るんですよチョキチョキ」とハサミの使い方を教えるための、教育的文具なんですね。お子さんに手を添えて一緒に握り、切り方教習をする、と。なるほど「教習車って助手席にもブレーキついてるんだぜ」みたいな話か。これなら、暴走傾向の“ブレーキの壊れたダンプカー幼児”でも“美獣幼児”でも“白覆面の魔王幼児”でも安心して紙切り図工が楽しめるという寸法ですね。白覆面幼児は嫌だな。美獣も嫌か。

しかし、根本的な疑問なんですが、そこまで付きっきりでしてやるようなことでしたっけ、ハサミの使い方教習。普通に横で見てるだけではあかんのか。ううむ、よくわかりません。

入手時期:2005年3月

価格:699円

生産国:不明

販売元:不明



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