バリカン削り

オークションで購入した、詳細不明のレトロ鉛筆削り。

パッケージもなかなかイイ感じの古び方をしてます。「鋭利で安全」というキャッチも古びてるし、真鍋博ふうの箱絵もオサレ古びです。あと、箱下部にローマ字で「ENPITSUKEZURI_SENMON_KoSHo」と書かれているのもナイス古び。『鉛筆削り専門工匠』でしょうか。『工廠』は無いよな。軍需鉛筆削り。

鉛筆をバリカン部に差し込んでグリップをぐいぐいと握ると、連動した削り刃が鉛筆の先端を削る仕組みになってます。削るというよりは薄くそぎ切りにする感じでしょうか。まさにササガキごぼうテイスト。このままでは削り刃が当たる部分しか削れませんので、自分で鉛筆を少し回転させては削り、また少し回転させては削り…を繰り返してやる必要があります。

感覚としては、ボンナイフや肥後ノ守で鉛筆を削る作業に近いですが、鉛筆と刃の位置が固定されてる分だけ、削り慣れてない人間でも失敗がない。なかなか便利です。

ただ、冷静に考えると、現在一般的になっている鉛筆削り(削り刃に鉛筆を当てて回転させるタイプ)の方が圧倒的に構造が単純で力も要らず合理的な仕組みをしているんだなぁ、ということが理解できます。マッタク、こんな面倒な仕組みにせんでも鉛筆は削れるんですよ。鉛筆削り温故知新。いまの鉛筆削りを考えた人はとてもエライよなぁ、と痛感させられるアイテムでした。

入手時期:2004年9月

価格:オークション価格

生産国:日本

発売元:鉛筆削り専門工匠(?)



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