SEAGULL

これ買うときに、文具屋のお姉さんから「本当にこれでいいんですか? 新しいのありますよ?」と言われた上にちょっと値引きまでしてもらったぐらいのデッドストック品。販売元のプラスのサイトでチェックすると、発売は1984年。うーむ約20年前ですか。

全体をラバーで覆った上に、拳銃のトリガーガードのような持ち手が付いております。この妙なフォルムはいったい何なんでしょうか?

プラスのサイトに、当時の製品パンフがアップされていたので、そこから引き写してみましょう。
——————————————-
「ホッチキス進化論」

「しなやかなフォルムと自由なハートは、カモメ(SEAGULL)に学んだ…。ホッチキスのこれまでのイメージをふり切って、感性の大空へ飛びたったまったく新しいホッチキスがシーガルです。見て、感じて、手にとってください。ソフトラバーに包まれているから、手にピタッとフィットするのが嬉しい・クルクルッと指先で踊るから楽しい」(後略)

——————————————-

…ははぁ、進化論とキましたか。文中で「感性」だの「感じて」だのと連呼してるところから読み解くに、メーカー側もこのフォルムに「従来品からこのように進化したから、このように良くなりました」という理由付けは出来てなかったように思えるんですが。単に“指でクルクル”したかっただけではないのか。

うーん、いいなぁ、この勢いの空回りっぷり。バブル景気直前の「なんでもいいからイクぜ! とにかくイキオイでゴー!」みたいなテイストが、なんとも微笑ましい。こういう文具の作り方が許された時代がもう一度こないかなぁ。

入手時期:2003年2月

価格:1100円(定価1200円)

生産国:日本

発売元:プラス



コメントを残す