ブングサーガ

コロコロコミック&タカラがまたやったッ! 文具とフィギアとボードゲームが一体となった、超新世代スーパーホビーの誕生だッッ! 全身に文房具の力を秘めたブングワールドの戦士ブングナイトとともに、キミも悪のハデスドラゴンと戦うのだッッッッッ!

……コロコロとタカラ、またやっちゃったっぽい。結論から言うと「どうしても欲しいんだったら、再来月ぐらいには玩具屋のワゴンに半額シール付きで突っ込まれてるから、それで」ということでヒトツ。ホビー水子確定ですよ。どの辺が駄目だからとか言うのではなく、もう全体的に駄目。ヘイ、So Youコトで今回のレビューは全編ボヤキセッション全開GO!なので、人生幸朗師匠ラブなボヤキっ子はついておいでYEAH!
『言いにくいことは勢いに任せて言う』という手法は社会に出たら通用しない、とそろそろ気付くべき社会人10年目の春。

で、事前情報もいただいてましたし、ある程度の期待もあって、発売当日に買いに行ったんですけどね。いやー、探しましたよ。いきなり棚の最下段に面出し無しで突っ込まれてるとは思いもしなかった。しかも、コロコロホビーに比較的強いはずのダイエー系列店の玩具フロアで。なんだこの扱い。ともあれ、その時点では「またいきなり劣悪な販売環境ですな」などと軽く憤慨しつつもスターターセット3種を購入してみたワケですよ。

スターターセットは、1人でもブングサーガの世界で遊べる基本セット。内容は『ブングナイト×1 アドベンチャーノート×1 アームロッド×3』になってまして、それぞれのブングナイト(ストームドラゴン・マグマビートル・グランドレオン)ごとに1セットとなっています。各ブングナイトについては、上の3体並びの写真クリックで説明ページに移動するようにしておきましたので、よしなに。

基本的な遊び方は『アドベンチャーノート上の盤面に互いのブングナイトを配置し、アームロッド(鉛筆)を転がした出目に従って移動・攻撃をする』という、なんとも新鮮味が無いというか懐古趣味仕立てというか、えー、超ベーシックな対戦バトルゲームです。ちなみにアームロッドを転がすときは「ロッドセット! アームロッド、ファイトッ!」と叫ぶのが、ルール上は正しいようです。

アームロッドには、移動力・射程・攻撃力・ジャンケン手(3本のロッドがそれぞれグー・チョキ・パーに対応)が記されておりまして勝敗判定はこのジャンケン手で行います。勝者敗者ともに移動の後、勝者の射程に敗者が居れば自動的に攻撃成功、マス目の地形効果と併せてダメージ算出、で1ターンになります。あとはどちらかのHPがゼロになるまで、これの繰り返し。防御・回避・回復の要素無し(地形効果にのみ回復あり)で、初手から最後までひたすら体力の削り合いです。ゲームに詳しくない方には伝わり辛いと思うんですが、とにかくひたすら大味なゲームである、ということだけご理解いただければOKです。

えー、私もね、これまでずっと児童玩具やゲーム好きで通してきた人間ですけども、ここまで古臭くてテンポ悪くて駆け引きもヘッタクレもない対戦システムを見たのは、本気で昭和以来です。これ考えた人、たぶん冷凍睡眠から20年ぶりに目覚めたぐらいだと思います。携帯電話を見せたら「ひゃあ、小人が箱の中で喋ってるでござる」とか言うはず。ブングナイトフィギアやアドベンチャーノートで大仰なプレイ環境を演出しておきながら、戦略性は鉛筆転がすだけのバトエン以下。駄目だなぁ、これ作った昔の人。最近は子供でも、もうちょっと楽しい遊びを知ってるんですよ。

ところで、最初にスターターセットの説明で「1人でも遊べる」と書きました。たしかに対戦バトルのブングサーガには1人用ゲームも存在します。なんと、アドベンチャーノートは懐かしのアドベンチャーゲームブックになっているのです。…なにこれ。昭和の呪い? 個人的には懐かしさも手伝って、対戦の10倍ぐらい楽しめましたけど。「14へ行け」とか。

入手時期:2005年3月

価格:1050円(スターターセット)

生産国:中国

販売元:タカラ

 



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