Aero Pen

実際問題としてイロブンというサイトももう長年やってるワケで、古くから見に来てくださっている皆さんなんかはもうすっかりイロモノ慣れしちゃってねえ。こっちが何を出してもなかなか驚いてくれない、というのが最近のサイト主としての悩みです。

今回のコレなんかも「どこからどう見たって飛行機の玩具でしかないけど、まぁ名前にPenって付いてるからペンなんだろ」ぐらいに見てるんですよきっと。悔しいなあ。いっそ「じゃーん、名前にPenって付いてるけど実はポン菓子作り機でした」ぐらい言えると気分も良いんですが、残念ながらやっぱりペンです。

プロペラ型キャップを外すとペン先が露出します。さらに主翼は定規、尾翼はクリップとしてそれぞれ分離して使用可能な群体文具なのです。

もちろんペン本体は太いわ紡錘形だわタイヤが付いてるわで握りにくいことこの上なしですが、そんな辺りも「ははーん、飛行機型だから握りにくいんだネ」とか一番上の画像を見た瞬間に気付いてやがるんですよアンタたちは。ああ悔しい悔しい。

ええい、じゃあこれでどうだ。この書きにくい飛行機ペン軸にはなんとプルバックエンジンが内蔵されていて、後ろに引っ張ってから手を離すと、コロコロコローっとタイヤで転がり走行してくれます。プロペラも連動して回転するおまけ付きですよ。おおスゴーイ!

さあどうだ驚いたか。驚いただろう。…驚いたような気がするんじゃないか。小さじ半分ぐらいの驚きはあってもいいんじゃないか。紳士淑女のたしなみとして「驚いた」ぐらい言うのがマナーじゃないのか。君らはアレか。優しさは無いのか。愛は無いのか。

ふつう世間の99%の人らはこれを見てペンだとは気付かないし、定規とクリップにも気付かないし、あまつさえ走り出したら目を剥いて驚いてくれるはずなんですけども。ただ、目を剥いて驚いた後に「で、こんなん買うて喜んでるキミはアホの子ですか」みたいな事を言うんですけどね、だいたい。アレか。優しさは死んだのか。愛は滅びたのか。

 

入手時期:2007年4月

価格:945円

生産国:中国

発売元:ラ・シェール



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