

『単なる消しゴムの製品発表記事がasahi.comにニュースとして掲載されてしまった』というのは、こりゃ文具業界にとっては大椿事ですね。孫ニュース系のネットニュースサイトでも取り上げているところが結構ありましたし。まぁ、単なる、という辺りからすでに語弊があったようですが。あきらかに単なる消しゴムじゃないカタチしてますし。
第一回KOKUYOデザインアワードというコンペの入賞作を商品化したもので、『小さな消しゴムキューブ10個をつなぎ合わせたことにより、何度も新しいカドが使えて、小さい文字や製図の修正なんかに超便利』というコンセプトの消しゴムです。
使ってみてまず感じたことなんですが、えーとね。なんか手触り気持ち悪い。字を消すために指先でホールドすると、指の腹やら掌やら各所にゴツゴツとカドが触れて、なんかものすごい違和感を感じるんですよ。こんな大量のカドに一度に触れた経験っつーのもそう無いですから。なんとも落ち着かない気分です。
あと、後ほど解説する『本当にカドが次々使えてイイ感じなのか?』という実験のために、延々と一つのキューブを擦り続けていた時に感じたことなんですが。指、疲れます。これは「普通の消しゴムよりも手との接触面積が少ない」「構造上、消すときの揺らぎが大きい」の2点が原因だと推測されます。ホールド面積が小さいと、当然保持に必要な摩擦量も少なくなるため、どうしても手に力を込めてホールドする必要があったりするワケですね。キューブ同士の接合面からグニャグニャと歪むのを押さえるためにも、また力がいったり。うーむ。この辺、ユニバーサル文具というにはちょっとキツいんじゃないでしょうかKOKUYOさん。
ありゃ? ひとわたりカドケシ本体を弄んだ後で気付いたんですが、PP製ケース(スリーブ)の裏側に「点を目印にスリーブをハサミでカットしながらお使いください」という一文が入っておりまして…コレ、この文をちゃんと読んだかどうかでカドケシの使用感に対する評価がゴロァッと変わるぐらい大事な文章でした。消すのに必要な程度だけアタマが出るようにカットしたスリーブに納めて使うと…おお、手触りも気持ち悪くないし指も疲れない。こりゃいい感じですよ。コイツはこうして使うのが正しいんですね。
ただし、パッケージングの関係上、どうしても目立たないところに配置されている文章なもんで、これ読まないままにスリーブをポイしちゃう人は続出する予感。あと、これだけ使用感を左右するポインツなんだから、スリーブに、キューブ一段分の高さ毎にミシン目を入れて手で切れるようにしておくとか、そういう工夫は絶対に必要だったと思います。
で。肝心の、カドケシのキモ中のキモといえる『カドが次々と使えていい感じってのはマジですか?』という点についてなんですが。とりあえずテストケースということで、ザラつきの強い厚手の紙をベースにして、延々とキューブのカドを使い潰してみました。
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ。消しカスがまとまるタイプの消しゴムに似た感触ですね。ちょっと接触面で本体と消しカスが粘る感じ。これ、わりと好みです。ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ。炭素をくるんでの消しカス離れもそう悪くないです。ゴシゴシ…ずずー(お茶)…ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ…
| …とりあえずは、左写真のような状態にまで持ってきました。って、もうカドないやん。パッケージ裏の惹句に「使っているうちに、端のキューブが丸く小さくなると、次のキューブのカドが使えるようになります」とあったんですが…それ、カド以外の部分も使って綺麗にキューブを消失させないと無理なんですね。とにかくカドだけ使える幸せの消しゴムだと思いこんでいたので、その辺は少し残念。本格的にカドだけを使い続けようと思ったら、ある程度まで使い込んだ時点でキューブをもぎ取ってしまうのが正解なのかもしれません。勿体ないけど。 | |||
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あと、ゴシゴシと擦っているときに相当な力を加えてみたんですが、使う前に予想していた“キューブ同士の接合部分(薄くなっているところ)から千切れる”というようなことは無かったです。かなり粘っこい素材なんだなぁスチレン系エストラマ樹脂。よって、使い古しキューブ切り離しは、カッターかハサミを使うのが正解のようです。本当にスチレン系エストラマ樹脂で出来たもったいないオバケが出そうですが。 |
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