ala(アーラ)

 実はとっくの昔(2003年夏)に発売されていたはずなんですが、なぜか私の周辺では全くと言っていいほど流通している姿をお見かけせず、3年後の今になってようやく入手できた代物です。勿論「なんでこんなに売ってないんだ」という憤りはありましたが、ここまで流通が悪いと、いっそ「よくぞ私が手に入れるまでの3年間、廃盤にならずにあってくれたなぁ」という喜びの方が強いです。よく耐えた。
 こんなのも生み出しているシヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペの第一回
(1999年)グランプリ受賞作だそうでして、受賞から発売までも4年かかっているんですね。作るのが4年がかりなら、ま、買うのも3年がかりでいいか。どういう論点なんだか言ってる方もよくわかんないですけど。

 モノ自体は、バインダーにはさまれたマーカー3枚セット(赤・青・オレンジ)。正直なところマーカーの数を“本”ではなく“枚”という単位で表現したのは初めてですが、これは確かに枚としか数えようがありません。とにかくバインダーを開くと、専用クリアポケット3ページ分にペラペラのマーカーが一枚ずつ収められています。
 使い方は意外と簡単。説明書きにかわいいアイコンで紹介されている通りにすればOKです。
1.まず中央のキャップシールをはがして 2.裏面の切り込みに収納 3.折って 4.折って 5.描く…という具合。対角線にあわせて折って折って三角形の先端がマーカーチップに早変わり。本当に折紙でもしている感覚です。
 筆記前に必要なこの折紙的作業と、四つ折の端を持って描くという不安定さ、そしてペン先と呼ぶべき部分の頼りなさが、逆にプリミティブな力強さを感じさせてくれます。喩えて言うなら、朝顔の絞り汁を紙にひたしてグイグイと字を書く感じ。なんか小学生の自由研究気分です。
 もちろん使いにくいのはどうしようもないですが、その使いにくさを不便と感じさせるのではなく、楽しませてくれるのがちょっと素晴らしい。日常文具としてではなく、遊びアイテムとして一度使いにくさを楽しんで欲しいと思うマーカーです。ちょっとお試しするにはお値段1260円は高いんですけど。せめて一枚ずつばら売りしてくんないかなぁ。カラーももっと増やして折紙調に。

入手時期:2006年1月
価格:1260円
生産国:日本
発売元:シヤチハタ